「こっちこそ、ごめん。避けてた訳じゃないんだけど・・・避けてるみたいになっちゃって。」 「いや、あの日のせいじゃないってのは分かってるけど、一応言っとくね。俺は気づいてるから。本居が何も考えなしに行動したんじゃないってこと。でもどう伝えていいのかあの日はわからなくて。」 夏音はこれが聞きたかったのかもしれない。 「ありがとう。」 夏音は笑った。