「僕ね、弟が居たんだ。弟もあの曲が好きだった」
ふいに話し出した大翔の話に耳を傾ける。
大翔の弟はあまり体が丈夫じゃなく、一日の大半を家の中で過ごしていて、大翔の弾くピアノが大好きだったらしい。
毎日弾くから上達させようと思っていなくても、腕前はどんどん上がっていって、コンクールに出てみるのはどうかという話になり出場したのが、あのコンクールだった。
「周りも大賛成でね、あまり気が進まなかったけど弟が言うならって、出場する事を決意した。だけど…それが間違いだった」
涙を流し手が震えている。もう話さなくていいと止めても聞いてほしいと言って話続けた。
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ふいに話し出した大翔の話に耳を傾ける。
大翔の弟はあまり体が丈夫じゃなく、一日の大半を家の中で過ごしていて、大翔の弾くピアノが大好きだったらしい。
毎日弾くから上達させようと思っていなくても、腕前はどんどん上がっていって、コンクールに出てみるのはどうかという話になり出場したのが、あのコンクールだった。
「周りも大賛成でね、あまり気が進まなかったけど弟が言うならって、出場する事を決意した。だけど…それが間違いだった」
涙を流し手が震えている。もう話さなくていいと止めても聞いてほしいと言って話続けた。
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