「返事は急がないよ。待つから…だから、真剣に考えてほしい。いい?」

最後のいいに反応して、頷くといつもの笑顔を私に残して、ケーキに向かって歩き、素早く取り出していた。

ケーキはちゃんと告白出来た自分へのご褒美にと買ってきたらしい。

いつもの事だけど、無邪気に笑っているかと思えば、突然真剣な顔をする。

本当につかみ所がない。

随分、親しくなった今でもあれだけはいつもドキっとする。



.