楽譜をしまいながら話しをしていると、ケーキを買ってきた理由を聞かないのかと尋ねられた。

単に食べたかったからじゃないの?

大翔なら有り得る。

ケーキを買ってきたからといって、深く考えるような事じゃないけど、わざわざ聞くって事は何か理由があるんだろう。

聞いてほしそうな目でこちらを見ている事に気付き、視線を大翔に向けて理由を尋ねた。


「僕と付き合ってください」


返ってきたのは、質問に対しての答えではなく告白で唖然とすると同時に後悔した。



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