無愛想天使

何にも考えられない頭。

それでも、脳には伝令が出る。


悲シイ。


期待などしていないと思っていたけど、心の何処かで期待していた。

だから“悲シイ”なんて感情が生まれる。

悲シイのは恋心があったから?

悲シイのは執着があったから?



悲シイの理由が分からない



瞬きをした瞬間に、瞳から流れ出たモノで私は泣いているのだと気付いた。


『涙には、終わりがない』


事は私が一番よく知っている。

拭ってしまうと、自分が泣いている事を全面的に認めて、負けているような気がするから、ソレを拭おうとは思わなかった。



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