無愛想天使

「俺、そろそろ店に行って準備しないと…」

隼人からのタイムアウト。

「あっ、うん。ごめん…」

謝る私に、気にするなと言い歩き出した背中に叫んだ。

「またっ!…会いに行ってもいいかな!」

勇気を出して言った私に待っていたものは想像を越えていた。



「…いや。もう、来るな」



えっ…

来る…な…?


“拒絶”


何で、どうしてと理由を聞きたかった。

でも、あまりのショックに頭が真っ白で言葉が出てこなくて、小さくなっていく背中を見送る事しか出来なかった。



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