愛のカタチ


片付けも手際よく終わらせた3人が、お店を出たのは、もう3時を過ぎていた。


お店の中でできなかった身の上話。

少し触れようとしたらミナトは笑ってごまかした。


だからそれ以上は聞かなかった。


「ミナトは家こっちなの?」

一緒に歩きながら聞くと、
「いや、全く逆。」
と、笑いながらサラリと答えるから、それ以上何も言えず…


歩いて暫く行くと、タクシーのライトが見えた。
家まで歩くのはなかなか時間と体力のかかる距離だから、タクシーに手を上げると、ミナトの手がそれを止めた。

意外な出来事ぬ不思議がって顔を見ると、

「明日、仕事?」

とだけ、遠慮がちに聞いた。
今更遠慮がちになんて、おかしな話。

笑いながら首を横に振ると、
「良かったら、もう一件、飲みに行かない?」
と聞くので、快く応じた。