本当の気持ち ~出会い~

レイくんは『なんのこと?』と言った。

華恋『は?バカにしてるの?悠真くんに私が悠真くん好きって言ったんでしょ!?』

私は本気で怒った。泣きながら。

私はレイくんと口を聞かなくなった。

私はその時は奈良県に住んでいた。

親の転勤で静岡に引っ越した。

それ以来レイくんや悠真くんの事は考えなくなった。

奈良にもう1度暮らすと聞いた時、怖くなった。

また、あの2人に会うと思って。

でもそんな偶然あるわけない。そう信じつ。

私は悠真くんに振られて、レイくんにバカにされて、ものすごく悔しくて悲しかった。

私は見返したかった。後悔させたかった。だから努力したんだ。この2年間で。

私は小学校の卒業式、何人かに告白された。

小6の夏からモテ始めた。モデルも始めた。

自分でもよくここまでしたな。そう思う。

楽しい学校生活が始まると思って努力したのに。

ここで再会するなんて。最悪だ。昔から色々と運がない。色々嫌な事聞いちゃったり、好きな人と席が隣になれないとか。

再会したからには見返してやる・・・。





華恋「美神華恋です。小4の時はどーも。」

それだけ言って瑠奈ちゃんと体育館に行った。

瑠奈「なになにー?今の人と知り合い?」

瑠奈ちゃんが興味があるのか、聞いてきた。

華恋「あー。小4の時クラス同じだったんだよね。」

嫌な思い出。

瑠奈「ほんとにそれだけー?」

普通に鋭い。

華恋「・・・。私の恋愛の邪魔をされたんだよねー。これでこの話おしまい!嫌な思い出だから!ね!」

私はこの時心に決めた。

”レイくんにもう関わらない"と。


~体育館~

・・・。今気づいたけど、あの席番号順だから体育館の椅子の席も隣じゃん。しかも、色々なペア同じじゃん!?まじ最悪。夜神と美神全然違うじゃん!?

意味わかんない!




その日は入学式だったから下校が早かった。

同じ方向の人いないだろうし、ひとりで帰ろうとして正門を出た時、、

華恋「なに?ついて来ないでくれる?」

レイくんが後ろにいた。

伶威「ふぁ!?ついてってないけど!?俺家こっちあんの!」

私は一緒にいたくないから遠回りで帰ろうとして、違う道を行ったらついてきた。

華恋「は?なんで来んの?」

と言った。

伶威「俺こっちだからー」

う言った。

へー、んじゃ普通の道でいいや。

そう思って道をまた変えた。

それでもついてくる。

華恋「意味分かんない!」

私はそう言って早歩きで帰った。

家についた頃、レイくんは家の隣の家に入っていった。

へ??もしかして。家隣?

私は関わりたくないけど、
華恋「レイくん、そこ家?」

と聞いた。

すると

伶威「そうだよー」

と答えた。

伶威「華恋そこ家?」

レイくんも聞き返してきた。

華恋「そうだよ。マジ最悪」

思わず本音が出た。

あーあ。1年間同じクラス。

これから先どっちかが引っ越すまで家隣。

4月は席隣。

番号1年間同じだから色々ペアになる。

本当に私は運がない。

伶威「おお!ラッキー!」

それだけ言って家に入っていった。

!?え??めっちゃ意味わかんないんだけど。