レイくんとの出会いは小学校4年生頃。

その時も偶然同じくクラスで、隣の席だった。

小4の6月、私は同じクラスの星野悠真くんの事が好きになった。

あの日までレイくんはイイヤツだった。

仲の良かったレイくんには何でも話せた。

信用もしていた。

悠真くんの事が好きって事も教えた。

相談にのってもらおうと思ったからだ。

次の日、事件って言えば大袈裟だけど私にとっては事件が起こった。

普通に学校に登校した時、教室に向かう途中悠真くんに声をかけられた。

『話がある。』と。

ドキドキしながら悠真くんの後について人がいない場所に移動した。

すると、悠真くんが、、

悠真「俺のこと好きなの?」

と急に聞いてきた。

私はすぐに

華恋「え?なんで?」

と答えた。すると、『伶威から聞いた。』

と言っていた。

私は『悠真くんが聞いたの?』

と聞き返した。

すると、『いや、昨日遊んだ時あいつから言ってた。他の男子結構知ってるよ。』

え?

なんで?

頭には悠真くんの言葉がはいってこなかった。

最後にこれだけは聞こえた。

『好きな人がいるから諦めろ』

が。聞こえた。

伝えるはずの無かった想い。

レイくんが言わなかったら友達として仲良く出来たのに。

最悪。

私はその場から走って逃げた。

レイくんの所に私は言いに行った。

『サイテー。』と。