裕樹と将生と涼太とともみは部活。

私はクラスメイトの春樹と委員会。

新聞委員会。

「えりな、委員会頑張れよ。」

4人に応援されてしぶしぶ春樹と委員会へ向かう。

「今日は吉田先生くるかもな。」

吉田先生…私たちの学年の女子からイケメンと言われている新任の先生。

私的にはイケメンじゃない。

禿げてるし…。

「えー、無理っ。」

春樹はその言葉を聞いて嬉しそうに笑っていた。

「お前ら俺の悪口かよ。」

噂をすれば…最悪だ。

「悪口なんて言ってませんけど…春樹と笑っていただけです。」

そう聞いた先生は私の肩に手を置いて笑った。

「じゃ、委員会一緒に行くか。」

行きたくないっ。

委員会の教室ってより天国にでも行っちゃいそうだよ!

「はぁ。」

やる気のない返事をして先生の方に春樹を行かせた。

「なんだよ…杉田が俺のこと嫌いなのか〜。」

そう言って先生は見てくる。

ふと廊下を見ると板倉先生がいた。

私の大好きな板倉先生。

イケメンじゃないと皆に言われている。

でも本当にかっこいい。

吉田先生と板倉先生は一緒のサッカー部。

私は廊下に響く声で板倉先生を呼んだ。

「いーたーくーらせんせー!!」

板倉先生はちゃんとこっちを見てくれた。

そして大きく手を振ってくれた。

それが嬉しくて嬉しくて

「今日もかっこいいです!!!」

なんて叫んでいた。