覚えのある匂い。覚えのあるベッド。 浴室から聞こえるシャワーの音が 大きく聞こえる。 余韻が残ってる体を起こして 慣れているかのように 下に置いてあるシャツを着る。 バルコニーに出れば毎日眺めていたあの景色が 今はきらきらと光っている。 上を見れば同じように星も輝いていた。 「おい、風邪ひくぞ」 腰にタオルを巻いて 髪の毛から少し雫が落ちる。 近づけば石鹸のいい匂いがする。