声の方に目をやると…香水臭い馬場。 マグカップ片手に腕を組んで少し顎を上げて まるで見下すように見てくる。 「だいたい、担任の谷口先生が甘やかすから そうなるんですよ! あ、副担の西条先生もですよー?」 甘ったるい声で冬二の腕に手を置く。 でも、冬二は嫌がる素振りもなく そうですか?なんて微笑みかけている。 そのへんにいるカップルが いちゃついてるかのように楽しそうに…