魔法使いの説明書

「えっ‥‥」

「スズ‥‥!!」

「身代わり‥‥」

ーザシュー

『っ‥‥!!』

「スズちゃんこっち!」

アヤメちゃんがそう叫ぶ方向に必死に逃げた。

『××♡』

「‥‥!?タマノ‥‥タマノなの?」

「アヤメちゃん‥‥?」

「た、タマノどこいってたの‥‥心配しましたよ‥‥」

アヤメちゃんは何者かに話しかける。タマノ‥‥タマノって‥‥

「アヤメちゃん!!」

「スズ行くぞ!」

「で、でも先輩!!」

「命に変えられるもんはねーよ!はやく!」

「‥‥はい。」

そう言って全力で走った。アヤメちゃんを残して。