「はぁは‥はぁはぁはぁ‥‥」

「先輩、魔女なんですから走ったらよかったんじゃないですか?」

「いやぁー!とっさなもんだったからさ、悪いねぇスズ」

私は頭がついていかない。

「スズ、危険を感じたらここってオリエンテーションで説明したよー?」

「‥‥せ、説明、って、どうい、う意味ですか‥‥」

「まぁまぁ、ここの学校はちょっと特殊でねぇ‥‥なぁ、殺(アヤメ)」

「ちょっと、先輩さらっと私の名前を呼ばないでください‥‥」

「は?もしかしてまた名前偽名してたの!?」

「だって‥‥殺すって書いてアヤメって呼ぶなんて嫌じゃないですか‥‥」

「ユメ‥‥ちゃん?」

「っはははwwwユメちゃんってお前w」

「ごめんね。スズちゃん。私の本当の名前は殺(アヤメ)っていうの。」

「アヤメちゃん‥‥?」

「そう。改めてよろしくね。(ニコッ」

そう言って微笑んでくれるのは名前は違うけど紛れもなくユメちゃんだった。

「で、さっきの影のことなんだけどさー」

と、のんびり話を進める先輩のマキノ先輩。

「よくわからんからアヤメ説明よろしく!」

「え‥‥、振らないで下さいよ。まぁ、今からスズちゃんに説明するけど、私‥‥説明下手だからちゃんと頭で整理してね。」

「うん‥‥」

アヤメちゃんに下手なことあるんだ‥‥。何でもできそうなイメージが‥‥

「あの影はね‥‥



ー悪魔なのー」