魔法使いの説明書

「と、とりあえず、危険だぁーって思ったら避難場所はここね!!おけー？」

「は、はい‥‥」

避難場所がこんな古ぼけた場所なのだと少し驚いた。
オリエンテーションも終わり、教室に入るともうほとんどの人が座っていた。

「皆さんどうでしたかー？この学校は皆優しいので安心していつでも相談してくださいね。」

『はーい』

先生の言葉に生徒が答える。

「こんにちは（ニコッ」

そう言って軽く微笑んでくれたのは前の席に座っていた女の子だった。

「こ、こんにちは‥‥」

「私は夢（ユメ）と申します。よろしくお願いしますね。」

どうしよう、ものすごく礼儀がいい人だ。

「私は涼（スズ）よろしくね。ユメちゃん。（ニコッ？」

私は昔から微笑むのが苦手で、いつもぎこちなくなる。

「私でよければ仲良くしてね。」

それでは。と寮へ向かうユメちゃん。

「ユメちゃん！」

「？なにか‥‥」

「良かったら一緒に寮まで行かない？」

するとユメちゃんはパァーっと輝かせ、

「ご一緒させていただきます!!」

そして、私達は寮へ向かった。

※この学校は寮生活設定です。