タマノは、私と双子の弟。ある日、小さな出来事で喧嘩してしまったの。
そう、世間でいう姉弟喧嘩。

「もう!タマノなんて嫌い!」

「俺もアヤメなんて知らねー!」

結構周りからは微笑ましく見られていた。けど‥‥

「ねぇ知ってる?アヤメちゃん。」

「あぁー。知ってるわよ。殺したんでしょ?弟さん。」

「交通事故だって嘘までついて。ほんとにどうなってるのかしら。関わらせたくもないわ。」

本当にタマノは交通事故でなくなった。けれど、本当は私だけが死ぬはずだったの。



タマノも一緒に飛び込んで来なければ