優也センパイは元気になって、毎日生徒会を頑張っているらしい……。 こういうのを「風の便りに聞いた」とか言うのかな。 学園祭のこと早く決めないと、夏休みに入っちゃうもんね……。 もうずっと、私は図書室に行っていない。 なんだか怖くて行けない……。 何もなかったようにふるまえばいい。 でもそんなこと、センパイの前では出来ない気がして……。 弱い自分……。 センパイの前でドギマギするより、うるさい大森先生のいる教室で過ごす方が、まだマシとさえ思ってしまう。 ホント、情けない……。