「わかったよ」 「え?」 「1匹、うちで飼うよ」 「え!?ホントに!?」 私は、ズズッとセンパイに寄った。 「うちは猫飼ってたことあるから、家族みんな好きだし」 「やったーーーーー!」 私は大声で飛び上がった。 「ヒサ!」 「あっ、ごめんなさい……」 嬉しい! 嬉しい!嬉しい! 私は無言で、その場を何度もくるくる回った。 それを見てセンパイが吹き出す。 あの仔たちが、怖い思いをしないで済むと思うと、踊り出してしまうくらい嬉しかった。