「……」 私は外へ目を向けた。 いつも見ていた2本の大イチョウ。 ここからの景色を見る度、センパイを思い出す。 あれからセンパイはどうなったのか……。 誰も私に教えてくれる人は居ない。 センパイのこと、きっと生徒会にいる奈々ちゃんの耳には、何かしらのことは入ってきてるよね……。 多分、あえて私に教えないようにしているのかもしれない。