涙が止まらなかった……。 雪はどんどん強くなって、体が痛くなるほどの寒さなのに、その場から私は動けなくなっていた。 こんなにも こんなにも センパイのあの背中が遠いなんて_________。 誰かを想って、こんなに涙が出るなんて初めてだった……。 前の私は、こんなじゃなかった……。 何にも興味は無くて、人を好きになる気持ちも知らなかった……。 こんなにも苦しいのなら 知らない方がよかった_________。