「えっ……」 「ヒサ!優也センパイ!」 振り向くと、教室の後ろのドアに、優也センパイが立っていた。 「……」 「柏木さん、ちょっと」 優也センパイの口から名前が呼ばれた。 「はいっっ!」 私は慌てて立ち上がる。 こんな所に3年生が……しかも、生徒会長……。 クラスの女子たちは大騒ぎになっていた。 心なしか、みんなの視線が痛い。