「ゆら、マフラーつけなくて大丈夫?僕の貸すけど...」 「大丈夫!いこー!」 「あ、走ったら危な-...」 「きゃー!滑る!」 「言わんこっちゃない...大丈夫?」 盛大に転んで、雪だらけになった私に、悠は笑って手を貸してくれた。 「大丈夫!今度こそちゃんと歩いてー...あわっ!?」 「ゆら、走ったら危ないって!歩いて...あっすみません。」 悠が慌てて私を追いかけて来ると、誰かとぶつかったみたいだ。