手を繋いだまま歩き出す。 「日和」 「なに、翔吾」 昨日、想いが通じあったあと、しばらく話しこんだ。 翔くんと呼ぶのは、子供っぽいからやだ、ということで、翔吾と呼ぶことになった。 なに、と聞いたのに翔吾はニコニコと笑っているだけ。 「どうしたの」 「呼んだだけ〜」 なんだそれ。 でも笑っている翔吾を見ているとこっちまで幸せな気持ちになる。 学校につくと、当然のように私のクラスまで着いてきた。