気持ちのいい朝。 私はいつも通り学校へ向かう……はずだった。 「……」 「おはよう」 朝から爽やかな笑顔を浮かべる君。 「なんで家の前にいるの」 「一緒に行こうかと」 「聞いてない」 「だって言ってない」 そう言うと翔吾は私の手を握った。 ……。 話聞いてないな。