『オレ、ひよちゃんと結婚する!!』



私にとっては小学五年生のガキ。



はなから本気だと思っていなかった。



それであんなこと言ったんだ。



『高校生になったらね』



その会話を最後に大賀くんが私に会いに来ることはなくなった。



あとから、大賀くんがこの街からいなくなったと知った。



「はぁ……はぁっ」