どうやら写真は家族の昔の写真のようだった。 懐かしい写真が多くて、ついつい手が止まる。 時間がかかりながらも、アルバムが二冊目になったころ。 私は一枚の写真に目を奪われていた。 「これって……」 幼い私と、男の子が笑っている写真。 心臓がドクドクと鐘を打つ。