愛しきストーカー野郎




「……しないよ」



亜美がギョッとして私を見る。



「なんで!?両想いじゃん」


「両想いじゃないよ」




大賀くんが好きな『日和』は私じゃない。




私と大賀くんの想いはすれ違っているんだ。



「日和は考えすぎなんだよ。そんなに難しい問題じゃないよ」


亜美がそう言ったところで実験室に着いた。



私はなにも返すことが出来なかった。