愛しきストーカー野郎




触れた大賀くんの手はすごく暖かく感じて。



さっきまで張り詰めていた糸が切れたように目から涙が溢れ出した。



大賀くんが来てくれたとき、あれほどかっこいいと思ったことは無かった。



「ごめんな?一人にして」



そっと頭を撫でてくれる。


その手にすごく安心した。





しばらく撫でられて、落ち着きを取り戻した私は大賀くんと家に帰っていた。



さっきの二人を思い出す。



あの時の大賀くんはものすごい力で男の手を捻りあげていた。



「あれは流石にやりすぎだったんじゃ……」


「いいんだよ。あれくらいやらなきゃ俺の気が収まらなかった」


さっきの大賀くんを思い出して苦笑する。



「それにほら、日和を守れただろ?」



そう言って笑いかけてきた大賀くんに胸がドキッと鳴る。



なんで年下なのに、ストーカー野郎なのに……。


なんでこんなにかっこいいの。



改めて好きだなぁ、と思ってしまった。



夕日に照らされて、大賀くんの顔がオレンジがかる。



オレンジは大賀くんに似合いすぎていて。


まぶしくて目を細めた。




家の前まで歩いて来た。