「おはよーございますー」


不機嫌になりながら階段を降りていくと、ニヤニヤとしたお母さんがキッチンに立って私の分の朝ごはんを準備していた。




私はニヤニヤされる覚えはない。



「……お母さん?」



「もー日和ったら、デートの日に寝坊?早く準備しなさい〜!」



……??


話を聞いてもわからない。



「なんのこと?」



「なに?寝ぼけてるの?外見てみなさい」



お母さんに促されて窓の外を覗く。