「はぁ…」


私、高野日和は今日何回目かもわからないため息をついた。



理由は壇上で高らかに意味のあるようで無いことを長々と話しているこの高校の校長のせいだ。



高校三年生にもなると、毎回の公開行事のようになるこの長話。



始業式とは何回やろうとも慣れることは無いし、めんどくさい。



早く教室に返してくれ。



そう思いながら退屈な始業式は過ぎていった。