ードキッ、ドキッ。 一緒に並んでいる、これから3年間を過ごしていく仲間たちの顔も見れないほど、私は緊張していた。 「それでは、新入生の入場です!」 アナウンスが流れ、A組の子たちから入場していく。 吹奏楽部の演奏がとても綺麗だった。 大きな拍手が鳴り響く中、いよいよ私の番。 ードキッ、ドキッ、ドキッ。 前の子について長い通路を歩き終え、席に着いた。