「方言みたいなものだよ」

と賢次はそんな咲に優しく説明した

「今夜、真姫(マサキ)ちゃんはどうしたの?」

咲と大吾の愛娘、マサキはハイハイをし始めたと聞いていた

「今夜はベビーシッターに預けて、ふたりでデート!」

と大吾は咲の肩を抱き寄せた

「っていいながらここに来ちゃ、ふたりにはなれないけど?」

とアリは笑っている

「っていうか、ここしかくるとこねぇんだろ?」

と賢次

「大吾~ ちょっとは頑張りなさいよ!?」

と姫花

賢次と姫花の言葉に

「咲がここが良いってゆずらねぇんだって!」

と弁解するかのような大吾

「「ハイハイ」」

軽くあしらわれる大吾は咲に視線を送り、助けを求めようとするが、さっきまで隣にいた咲の姿はなく、ぐるっと店内を見渡すと、いつ移動したのか、咲は潤也のとなりのソファにかけ、楽しそうに話をしていた

「さきぃ・・・・」

すっごく情けない顔の大吾に大爆笑の姫花、賢次、アリの三人

こうして5年という空白の時間があったのが信じられない程、自然に姫花受け入れ、姫花の存在を認めるいつものメンバーが集う、いつものAQUAだったのだった