それでも、君が好きだから。

【ひらりside】

*******

「「_クレープ……!!」」



私とナオはクレープ屋さんを見つけテンションアップ。



「食べ物はあと!!まだ9時代でしょ!」



みなみに怒られてちょっと拗ね気味に目的のお店に向かった。




「まずは水着でしょ!!」


「イェーイ!!」




「俺服見に行く」



「ダメー!!」



咲良の服の裾をグイッとみなみが引っ張った。




「咲良はひらりにつき添うこと!!」




みなみに突き飛ばされた咲良が私の方に来た。




「行くわよナオ!!」




咲良と……二人きり!?




「みなみー!!」




「私あっち見てくるー!!」




そして取り残された私と咲良は無言。




「と、とりあえず水着選ぼう」


「俺これでいい。ひらりさっさと選べよ?」




はや!?




「んー……こっちとこっちどっちがいいかな!?」


白のレースのビキニか、ピンクとオレンジの花柄ビキニ。




「え?ビキニ?」




「え?ダメかな?みなみにビキニにしろって言われたんだけど」




「……いんじゃない」




うーん……そう言えば去年はピンクだったっけ?




「今年は白にしよう!買ってくるねー!」




私は座ってる咲良にそう告げてレジに向かった。




なつかしいな……去年、クラスのみんなでプール行ったっけ……