「素直じゃねぇな。本当は寂しいんだろ?」



風邪の私が咲良にかなうわけもなく、簡単に毛布をはがされた。



「ばーか」



む……




「もう熱下がるもん」




「はっ、何を根拠に」




「勘」




ゲホゲホと咳をして、キッと咲良を睨む。




「バカ、寝とけって。ひなみのとこ行ってくるから」