それでも、君が好きだから。

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「まだ治んねぇのか」



本日は土曜日。球技大会から三日が経った。



……咲良が言う通り私はまだ熱があり、ベッドで横になっている。



「さすがだな」



私と違ってちゃんと玄関から入ってきた咲良がベッドの横に立って私を見降ろす。




「かえって、うつる」




私は毛布をかぶった。




「俺が風邪ひかないの知ってんだろ」




知ってるけど、こんなボロボロな姿見られたくないんだもん。