それでも、君が好きだから。

「乱雑な女だな」



「うっさい!」



咲良がまだ眠そうな目をこすってこっちを見る。



「もう平気なのか?」




「だいぶ。ありがとう」




私はあまり風邪をひかない分、風邪をひくと重度で長引くタイプ。もう慣れたけど。




「ひらりー、咲良ー、お母さんもう来るって」




「よし、帰るか」




「うん!」