それでも、君が好きだから。

「もしかして……」



倒れた私を、咲良が運んでくれたの?



シャッとカーテンが開き、みなみが顔を出した。



「まだ寝てなよー?38.5℃もあるんだから」




「え、私熱なの!?」




「覚えてない?3年女子のリーダーとぶつかって、倒れたの」




「やっぱり……?」




「ここまで運んだのは咲良。ついでに言うとひらり右足首捻挫だって」




だから痛かったのか……