それでも、君が好きだから。


「あ、いた!みなみ!咲良くん!ひらりちゃんが!_」






「ただの風邪でよかったけど、すぐに見つかってよかったわ」



ひらりが道端で倒れているのを近所の人が見つけ、救急車で運ばれたひらり。



「今日一日は入院するみたいだけど、大丈夫よ」




俺もみなみも、何もできなかった。




「ひらりを一人にはさせない」




その日から、俺とみなみはそう決めたんだ。