その言葉に驚く。
あれ…?まさかナツくん、私が警戒してるとでも思ったのかな?
「すずが嫌がることはしねぇよ」
穏やかな表情でそう言ってくれる彼を見て、胸の奥がじわっとあったかくなる。
別に……嫌ってわけじゃないんだけどな…。
でもそんなナツくんの言葉にどこかホッとしている自分もいて。
やっぱりすごく優しい彼のことが、ますます好きだなぁって思った。
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隣に寝そべると、ナツくんが本当に近くて、彼の整った顔が目の前にあるというだけで、ドキドキして落ち着かなかった。
こんなに近くにいて、ちゃんと眠れるのかなぁなんてちょっと心配になる。
二人で向かい合って、今日のことをいろいろ話す。
狭い布団の中は、さっきよりもずっと暖かく感じた。



