「えっ?」
まさかの発言にビックリする。
ウソ…。俺も買うって、ナツくんも……?
それじゃ、おそろいみたい。
「な、ナツくんも買うの…?」
私がドキドキしながら聞いたら、目の前を指差すナツくん。
「だってほら、なんか書いてあるし。ココ」
言われてそこを見てみたら、鈴のコーナーのところに小さなポップが付けてあった。
『カップルにもおすすめ!
色違いで一緒につけると、鈴が二人を幸せにしてくれます』
「あ…っ」
まさかナツくん、これのために……?
なにそれ、めちゃくちゃ嬉しい…。
しかもおそろいで付けてくれるんだ。
わぁぁ……。
私が感激のあまり固まっていると、ナツくんは手を伸ばして、私の持つ鈴をひょいっと取り上げる。
そして…
「じゃあ俺、買ってくる」
なぜか二人分の鈴を持ってレジまで行こうとしたので、慌てて引き止めた。
「えっ、ちょっと待って…!」



