「華ちゃん、早く夕顔のママになってよ。」



返事が出来ない。



「華ちゃんはパパが好き?」


「好きだよ。」



「啓太よりパパが好き?」



昨日啓太と抱き合ってるのを、夕顔ちゃんは見てるから心配なんだね。



「夕顔ちゃん、華が好きなのはかず君だよ。華も早く夕顔ちゃんのママになりたいと思ってる。」



「夕顔、パパにお願いする。ずっといい子でいるから、華ちゃんを夕顔のママにしてって。」



夕顔ちゃんを抱き締めて、二人で泣いてしまった。



夕顔ちゃんも一杯寂しい思いをしてる。



夕顔ちゃんの泣き顔見たくないから、頑張ろうと決めた。



好き気持ちがこんなに切ないなんて、ただかず君を好きでいたかっただけなのに。




本当はどうしたらいいのか分からなかった。



夕顔ちゃんに寂しい思いをさせない為には、私が今するべき事は何だろうかと考えた。