体育大会が終わったばかりなのに、



今度は文化祭に何をやるのか決めなくてはならない。


中々決まらない。



啓太が、『俺さホストのカツコウしてみたいんだ。


男子はホストで女子はキャバ嬢なんてどう?


飲み物だけ用意して、服は自分たちで持ってくれば、

金もかからないしさ。』



みんなが一斉に賛成の手を挙げた。



一輝が暫く考え、『男子はスーツとかで大丈夫たけど、

女子はあまり肌を露出しないカツコウならいいかな。』



「沢田先生私たちに服は任せて下さい。


うち貸衣裳屋なんで、ただで貸してもらえると思うし、


この際みんなでパッと騒ぎましよ!」



なんだかお祭り騒ぎになってしまう。



一輝の心配そうな顔。



一輝大丈夫だからね。



高校生活最後だから、少し羽目を外しても怒らないでね。



これは当日まで衣装は見せられないな。



「ねぇ華、沢田さっきから納得いかない顔でこっち見てるよ。」



一輝の顔怖い。



家に帰ったら絶対文句言われそうだ。