彩夏が良かったねと笑うと、何故かかず君が顔を赤くしていた。


「田村の好意に甘えさせてもらう。由美も仕事で大阪へ行ってるから、華とゆっくり話しが出来る。夕顔と同じ病院だし、会わせてやれるし田村本当にありがとう。」



「今度こそ夕顔ちゃんと彼女と三人で幸せになれよ。麻生の言いなりになるのは止めろ。このままじゃ夕顔ちゃんは、ずっと声が出せないままになるぞ。夕顔ちゃん彼女に会えばきっと声を出せるようになると思う」



始めて知った真実。



夕顔が本当に話せなんだなんて、信じられなかった。



私に会う事で話せるようになるならのなら、早く夕顔に会いたい。



「かず君夕顔に会わせて。」


「夕顔ちゃんは今薬で眠っているから、明日の朝会ってやって。」


田村医師が今日は私に付き添うようにとかず君に告げて、彩夏を家まで送ってくれる事になった。



彩夏の顔がにやけていた。



彩夏もしかして浮気?




なんてバカな事考えていたら、彩夏に又背中を叩かれた。