ハッピーエンドなんていらない




そこでわたしは目を覚ました。

また、なんとも言えない中途半端なところで途切れてしまった。

夢の内容を、こんなにも鮮明に覚えているのに、何を示唆するものかは分からない。

何も示唆していないかもしれないし。


時計を見るとなんとまだ5時半。

せっかく6時にアラームを設定したのにと、もう一度寝転がった。

しかしすっかり目が覚めてしまって、寝るに寝れない。

結局わたしは6時になるまで、そうしてベッドの上でゴロゴロとしていた。


6時になって、アラームが鳴り始めた瞬間に音を止める。

カチッと音がして鳴り止んだのを確認してから、わたしはもぞもぞと布団から出た。


ボサボサの髪を一度といてから、横を三つ編みにしたハーフアップにする。

わたしの髪の長さでもできるくらいの、時間もかからない簡単な髪型。

結び目に落ち着いた感じのリボンをつければ完成だ。