それから特に変わったことはなく、私と美香ちゃんは他愛のない話をしながら下校した。



運良く2人とも最寄駅が同じだっため、明日からの登校も約束した。



私はそれから家で授業中に聞いたことについて考えていた。



(あいつは記憶も変えられるって言ってた。もしそれが本当ならこれは想像以上に大変なことなんじゃ…。)



私は黒い紙を見つめる。

初めて見たときと同じように、やっぱり何か引き込まれるような、そんな何が蠢いてるような感じ。


それは初めて見たときよりも深くなってる気がした。



(これはどこまで作ったり消したり出来るんだろう。地球って書いたら本当に全てが消えるのかなぁ。)



私はそんなことを考えているうちにウトウトしてしまった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『は〜い。突然申し訳ありませ〜ん。』



(この声は…あいつ?)



『そうですよ〜。こんにちは、いやもう、こんばんわかな⁇』



(あれ、そういえば私、帰ってきて考え事してたらウトウトしてて…)


『えぇ。私は今あなたの脳に直接干渉してお話ししているのです。』


(あぁ要は夢か…)


『まぁそう捉えてもらっても構いません。ところで、そろそろあいつって呼ぶのやめてもらえます〜⁇私にはちゃんとデモルンって名前があるんですよ〜〜⁇』



(デモルンか…やることエグいのに可愛い名前だね)


『それはそれは。ありがとうございます。』


『本日は貴方に1つだけ忠告しにきました。私は、コマンドの売買人と申しましたよね。実は私以外の売買人も、動いてるようです。気をつけてくださいね。』



(え、それってどういうこt…………)


『ではこれで。』



私はそこで目を覚ました。
気付いたら寝ていたようだ。


ウトウトしてから2時間ほど経っていた。それよりもデモルンの忠告。


どういうことなのだろうか。


気になるけど今考えたって仕方ない。


わからないことだらけだけど、私は私なりに一生懸命生きるだけだ。