「ちょっと、楓起きるの早くない⁉︎私1人で寝ちゃってて恥ずかしぃ〜」
私は部屋に戻ってから7時に美香ちゃんを起こした。
「そぉかなぁ?何か目が覚めちゃったんだよね。」
「起こしてくれて良かったのに〜!1日中一緒にいれる機会なんてなかなか無いのに〜。」
「ならさ、今度うちに泊まりに来なよ。」
「え⁉︎いいの?なら行っちゃおっかな〜」
「私は友達が家に来たことなんて無いからちゃんとおもてなし出来るか不安だけど…」
「おもてなしなんていいんだよ!しなくて!その心が嬉しいんだもん。」
「そーゆーもん?でも私も楽しみだし、空いてる日あったら教えてね!」
「もちろん!帰ったら予定確認しよーっと♪」
そんな話をしながら私たちは朝食へ向かう。
オリエンテーションは2日間なので今日のお昼にはここを出ると予定だ。
結局芹沢くんのことは相川くんに任せることになったし、私はいつも通りでいいのかなぁ…
朝食の後、お昼ここを出るまでは学年集会のようなものがあり、学年目標だとか、大学受験について聞かなければならない。
高校1年生ということもあり、みんな真剣には聞いていなくて寝てる者もいた。
私も学年目標で何を言われたかあやふやな状態だ。
誰も話を聞いていない中、学年集会は終わり、帰り支度や部屋の片付けをする時間に。
そこそこのホテルだったので片付けも多くはなく、ゴミ出しや忘れ物チェック程度で済む。
「美香ちゃん!私このゴミ出ししてくる!ここの引き出しとかチェックしてもらっていい?」
「おっけー!ありがとう!ここは任せて!」
そうして私は指定の場所に向かおうと部屋を出た。