「北澤さん!!」
昼休みになってすぐ、そう大きな声で私を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと、美しく笑う神崎がいた。
「………神崎」
びっくりした。
あんな大声出せるんだぁ。
と、関心していると、ひょいひょいと手招きをされた。
とりあえず彼に近寄ると。
「お弁当、一緒に食べませんか?」
と、にっこりと笑って誘われた。
「え、あ、えっと……」
私は構わないのだけれど…。
振り返って真希の姿を確認するも。
「ねぇねぇ今日一緒にご飯食べてい?いい?やったー!」
と、真希は仲がいい方のグループの輪に入っていった。
………これは、いいってことかな。
「あの……」
神崎の不安そうな声が聞こえたので、彼に向きなおってから答えた。
「お昼持ってくるから待ってて」
そういうと、彼はホットしたように笑った。