騎士と姫が逆転しまして。







クリーニングによって、家に帰宅したころにはもう7時を回っていて。





ご飯を食べたあとすぐに眠くなってしまって。





「うぃー……」




我ながら奇妙な声とともに部屋のベッドに倒れ込んだ。





「……………あ」




私は、今日神崎に買ってもらったカメを袋から取り出すと、部屋の隅で小さいぬいぐるみ博物館となっている棚に置いた。






そして、その隣には、うさぎのぬいぐるみを置き直した。





うさぎのぬいぐるみを見つつ、今日神崎が言ったことを思い出す。






「……可愛い、か。初めて言われたなぁ、そんなこと」






なんだか、心臓のあたりがぽかぽかする。






嬉しいのかな、私。





カメのぬいぐるみを手に取ると、そのままぎゅっと抱きしめる。










神崎という人のことはまだよくわからない。






けれど、素直でいい人で、そして知らない内に私を見ていてくれたことはわかった。









どうしてかはわからないけれど。





神崎の事を、もっと知りたいと思った。