騎士と姫が逆転しまして。








……………デート。





………………………いやいやいやいやいやいやいや、ない!!!






だって私、神崎のことふっ……。






「あの…」



「は!い!?」





神崎の声に振り返ると、彼は意外とすぐ近くにいた。



「……あの、徳井さんが…その、せっかく2人にしてくれたので……」





神崎は顔を赤くしながらしどろもどろに言葉を紡ぎ。





私の服の裾をぎゅっと握って。




「……ぼ、僕と…お店…回りませんか…」




と、上目遣いに私を見た。





………う、わぁぁあ。






やばい、可愛い、まってなにこれ可愛い。





え、これは確実に男子に対して思うことじゃないけど。




めちゃくちゃ可愛い。





「………………だ、ダメですか……?」





「あ、ううん!?全然!?」




「…よかった」



私が慌てて手を振ると、彼ははにかんだように笑った。



そして。



「じゃあ、行きましょう!」



「え、あ…」



彼は私の手を握って歩き出した。




ナチュラルに手を繋いできたのを見て、なんだか弟ができたみたいだと思った。