朝目を覚ますと私は一人ベッドの中にいた。


時計を見ると9時近くになっていた。


いつもなら私と彼はベッドの中にいる時間だ。


カーテンから漏れる明かりが整頓された部屋を見せていた。


私はすぐにスマホを取って彼に電話をした。


長い呼び出し音が響く。


彼は出ない。


<慶介大丈夫?何かあったの?>


と私はラインを送った。


心配になってきた。


私は彼シャツ姿のままフローリングの床に座り込んだ。


(こんな事初めて。きっと何かあったんだ)


私は急いで服に着替えた。


彼のバイトしている居酒屋に行こうと思った。


するとカシャンと鍵の開く音がした。


ドアが開いて彼が入ってきた。



「慶介!」


と私は彼に抱きついた。


その時、ボディーソープの匂いがした。